大村の歴史タイトル

  • 大村公園の雨と花菖蒲の画像大村公園 雨と花菖蒲
  • 大村公園の画像大村公園
  • 大村藩主大村家墓所の画像大村藩主大村家墓所

02大村家と城下町

02大村家と城下町

The history of the Omura clanのタイトル大村家の歴史


質問アイコン 大村家は、いったいどこからはじまったのでしょうか?
答えアイコン 大村藩主・大村家の祖先についてはいくつかの説がありますが、江戸時代に作られた大村家の系図では、藤原純友の孫の直澄なおずみを祖先としてきました。
 そこでは、正暦5年(994年)、藤原直澄が、寺島に上陸して久原城に本拠をかまえ大村氏を名のり、以来14代500年近く久原城を居城とし、平時はいぬい馬場の大村館に居住したとされ、この間、京都大番役、鎌倉幕府の地頭をつとめ、文永の役、弘安の役の出征、南北朝時代は南朝のために働くなど、西国の武将として名をあげたと記してあります。
 しかし、最近の研究では、平安時代末に中央から肥前国藤津荘(現在の佐賀県鹿島市)に移住した原氏の一族とする見解が有力になっています。
大村家家系図の画像 大村家家系図の画像
寺島(市指定史跡)

久原1丁目の西海岸にあり、古松の生えた美しい島です。ここは、近世大村家の系図で大村家の祖とされた藤原直澄が上陸したとされる島です。
 大村家の系図では、直澄は天慶4年(941年)天慶の乱で討たれた藤原純友の孫で、成長後に朝廷から祖父の反逆の罪を赦されて、藤津・彼杵・高来の3郡を賜り、正暦5年(994年)にここに上陸した、としています。
 周辺には、この時に船のとも綱を結んだとされる「夫婦石」や直澄が腰かけたとされる酒盛石や御成石おなりいしがあります。

住所:
大村市久原1丁目
久原城跡

江戸時代の大村家の記録で、大村家の祖とされた藤原直澄が、寺島上陸後に入った城とされています。
 戦国時代初期の純治が寿古町の好武城を築城するまで、ここを本拠地にしていたとされています。

住所:
大村市玖島1 丁目
アクセス:
JR 大村駅からバスで約10分(本小路バス停下車)、徒歩約3分
長崎自動車道大村インターから車で約15分

Establishment of the Omura clanのタイトル大村藩の誕生


大村藩領の地図
1600年、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、敵側の大名の領地を取り上げ、味方の大名に分け与えました。大村純忠の子喜前は、家康に味方したので、それまでの領地を認められ、大村藩が誕生しました。
藩主
大村家
家紋
五木瓜紋いつもっこもん
居城
玖島城
石高
27,793石
村数
48ヶ村(1612 年段階)
人口
116,273人(1856 年頃)
家臣数
2,867名(1850 年頃)
菩提寺
本経寺(日蓮宗)
難攻不落の城 玖島城跡
Kushima-Castleの背景文字
大村公園の画像
 慶長4年(1599年)、初代藩主大村喜前よしあきが築城してから12代藩主純熈すみひろの代(幕末) まで、270余年間大村氏の居城でした。

喜前よしあきは、秀吉の死後、天下の乱れを恐れて防備を固くするため、朝鮮の役での教訓を生かし、三方を海に囲まれた要害の地、玖島くしまを選んで本城を築き、三城さんじょう城からここに移りました。

慶長19年(1614年) 大改修を行い、最初北側にあった大手を、現在のように、南側に移しました。この大改修の設計を、築城の名人加藤清正に指導を仰いだと伝えられています。本丸には天守閣はなく、平屋の館がありました。城の石垣は、当時のまま良く残っており、特に南堀に面した石垣の美しい勾配は壮観です。

 海に囲まれた玖島城には、御船蔵おふなぐら新蔵波止しんぐらはと、船役所跡など海運に関する施設が多く残っており、海城の特徴を見ることができます。
 また、遠浅のため敵の兵が上陸できない上、城近くの遠浅の海の中には捨堀を設けるなどしていましたので、難攻不落の城でした。

 明治17年(1884年)、本丸跡に歴代の領主・藩主を祭る大村神社が建てられ、現在では桜・花菖蒲が咲き競う大村公園として広く市民や観光客にも親しまれています。

Castle townのタイトル武家屋敷通り


歴史色づく城下町

藩主の大村喜前が、慶長4年(1599年)玖島城を築いて、元の三城の城下町を移し、各地に住んでいた家臣を玖島城下に住まわせ、城下町を形成しました。
 最初にできた五つの武家屋敷のある本小路ほんこうじ外浦小路ほかうらこうじ小姓小路こしょうこうじ上小路うわこうじ草場小路くさばこうじが五小路と呼ばれました。

武家屋敷通りの地図
色とりどりの海石いくりを漆喰で固めた「五色塀ごしきべい

小路のところどころに残っている色とりどりの海石をちりばめた大村地方の特徴的な塀です。
 これらの武家屋敷街は今も生活の中に生きています。

Stone fencesの背景文字

Establishment of the Omura clanのタイトル武家屋敷


今も面影を残す、城下町風情
The Samurai residencesの背景文字